SHARE:

葬儀でやってはいけないと言われること10選|逆さ事・北枕・友引など昔からの言い伝え

葬儀でやってはいけないことといわれる10選のテキストと悩む女性

葬儀に関して、昔から様々な言い伝えがあります。

例えば

  • 北枕は縁起が悪い
  • 通夜の夜は寝てはいけない
  • 清め塩を必ず使う

しかし、これらの多くは宗教上の決まりではなく昔からの風習や迷信です。
地域や宗派によって考え方も違います。

この記事では、葬儀でよく言われる「やってはいけない」とされる迷信や言い伝えを分かりやすく解説します。

北枕は縁起が悪い

亡くなった方を北向きに寝かせることを「北枕」といいます。

これは
釈迦 が亡くなったとき、北を向いていたという説が由来とされています。

そのため葬儀では、亡くなった方を
北向き、または西向きに安置することがあります。

ただし実際には、住宅や式場の構造によって
安置できる向きが限られることも多くあります。

そのため葬儀の現場では、
建物の構造や部屋の配置に合わせて北向き、または西向きになるよう安置することが一般的です。

一方で日常生活では「北枕は縁起が悪い」と言われることがありますが、
これは葬儀の際に亡くなった方を北向きに安置する風習から広まったとも言われています。

現在の葬儀では、必ずしも北向きにしなければならないという決まりはありません。
大切なのは、故人を丁寧に安置し、ご家族が落ち着いてお別れできる環境を整えることです。

着物は左前にする(逆さ事)

納棺師による納棺の様子

亡くなった方に着せる着物は

左前(ひだりまえ)

にします。

普段の着物は

右前

なので、これも「逆さ事」の一つです。

日常と違う形にすることで
この世の人ではないことを表す風習とされています。

また地域によっては、さらに特徴的な逆さ事の風習もあります。

例えば埼玉県の一部地域では、
白装束の足袋を

  • 左右を逆に履かせる
  • 足袋を裏返しに履かせる

といった風習が残っている地域もあります。

こうした風習は地域によって異なり、
現在の葬儀では必ず行うものではありませんが、
昔から伝わる葬送文化の一つとされています。

通夜の夜は寝てはいけない

昔の通夜は

一晩中、故人を見守る

という意味がありました。

そのため

「通夜の夜は寝てはいけない」

という言い伝えがあります。

しかし現在は

  • 葬儀会館で通夜を行う(夜間のお線香が禁止されている式場もあります。)
  • 夜間付き添いができない
  • 家族の負担が大きい

などの理由から、必ず起きている必要はありません。

葬儀から帰ったら塩を振る

会葬御礼とお清めの塩の写真

葬儀のあとに体に塩を振ることを
**清め塩(きよめしお)**といいます。

これは、神道の考え方から来ている風習です。

神道では「死」は**穢れ(けがれ)**と考えられており、
葬儀の場から戻った際に塩を使って身を清める習慣があります。

そのため葬儀の会葬礼状の中に
**小さな塩の袋(清め塩)**が入っていることがあります。

ただし仏教では死を穢れと考えない宗派もあり、
宗派によっては清め塩を使わないこともあります。

例えば仏教の宗派の一つである
浄土真宗 では、清め塩を行わないのが一般的です。

そのため最近では、葬儀社によっては
清め塩を用意しないケースも増えています。

現在では「必ず行わなければならないもの」というより、
昔からの風習として残っている文化の一つと考えられています。

妊婦は葬儀に出てはいけない

「妊婦が葬儀に参列するとよくない」

という言い伝えもあります。

そのため昔は

お腹に鏡を入れる

という風習もありました。

しかし医学的な根拠はありません。
体調を優先し、無理のない範囲で参列することが大切です。

友引の日は葬儀をしてはいけない

六曜の一つである友引「友を引く」という意味から、葬儀を避ける風習があります。

「友をあの世に連れて行ってしまう」という連想から、
友引の日に葬儀を行うことを避ける人が多くなりました。

その影響で、現在では多くの火葬場が
**友引の日を休場日(火葬を行わない日)**にしています。

ただし、これは宗教上の決まりではなく、
あくまで昔からの風習によるものです。

地域によっては友引でも葬儀や火葬を行う場合もあり、
必ず避けなければならないというものではありません。

重ね言葉は使ってはいけない

葬儀では

  • 重ね重ね
  • ますます
  • 再び
  • 続いて

などの言葉を避けます。

これは

不幸が重なることを連想させる

ためです。

葬儀の挨拶や弔電などでは、
こうした言葉を避けるのが一般的なマナーです。

鳥が鳴くと不幸の前触れ

昔は

  • 夜にカラスが鳴く
  • 鳥が家に入る

などを「不幸の前触れ」と考える言い伝えがありました。

これは迷信の一つで、
現在では特に気にする必要はありません。

遺影写真を先に準備すると縁起が悪い

「遺影写真を準備すると縁起が悪い」

と言われることがあります。

しかし最近では
生前に写真を準備しておく方も増えています。

元気なうちに写真を選ぶことで

  • 家族の負担が減る
  • 自分らしい写真が残せる

というメリットがあります。

布団を逆向きに敷く

亡くなった方を寝かせる際には
布団を逆向きに敷く風習があります。

これも逆さ事の一つです。

日常と違う形にすることで
葬儀が特別な儀式であることを表しています。

まとめ

葬儀には昔から様々な言い伝えや迷信があります。

  • 北枕や西向きに安置する
  • 着物を左前にするなどの「逆さ事」
  • 葬儀から帰った際の清め塩
  • 友引の日を避ける風習

こうした風習の多くは、宗教の教えというより
昔から伝わる文化や地域の習慣として残っているものです。

実際の葬儀では

  • 建物の構造による安置の向き
  • 地域ごとの葬送文化
  • 宗派による考え方の違い

などによって、対応が変わることも少なくありません。

現在の葬儀では、これらを必ず守らなければならない決まりではなく、昔からの文化として尊重するものと考えられています。

大切なのは形式よりも、
故人を想い、ご家族が納得できる形でお見送りすることと言えるでしょう。

あなたへのおすすめ