【妊婦の葬儀参列】お腹に鏡を入れるのはなぜ?迷信の理由と、体調を守るためのマナーを解説
新しい命を大切に育んでいらっしゃる皆さま、そしてご家族の皆さま。妊娠期間は尊く、と同時にとてもデリケートな時期でもあります。
そんな中、大切な方の訃報に接し、「妊婦は葬儀に参列しないほうがいいの?」と不安を感じてはいませんか。ネットで調べると出てくる「お腹に鏡を入れる」というおまじない。これには、現代にも通じる先人たちの温かい思いやりが込められています。
今回は、川越・さいたま周辺の地域でも大切にされてきた、妊婦さんの葬儀参列にまつわる「優しい言い伝え」と「具体的な対策」についてお話しします。

なぜ「葬儀は赤ちゃんに良くない」と言われるの?
昔から「葬儀の場には『穢れ(けがれ)』があり、お腹の赤ちゃんに影響する」という言い伝えがあります。
- 赤ちゃんが病弱になる?
- 不運に見舞われる?
これらは科学的な根拠があるわけではありません。医療が発達していなかった時代、「とにかく無事に、健やかに生まれてきてほしい」と願う親御さんや周囲の方々の深い愛情が、こうした強い言葉(迷信)となって伝わってきたものです。
「赤ちゃんにアザができる」という迷信の正体
特に気になるのが「葬儀に行くと赤ちゃんにアザができる」というお話かもしれません。 これは、お葬式の重い空気や暗い色が赤ちゃんに移ってしまう、と考えられていた名残です。
現代医学では、アザのほとんどは血管や色素の状態によるもので、葬儀への参列が原因になることはないと証明されています。しかし、目に見えない不安を少しでも取り除きたいという当時の人々の切実な思いが、こうした言い伝えを現代まで繋いできました。
赤ちゃんを守る「鏡」と「お清め」の正しい作法
不安を安心に変えるために、古くから伝わる「おまじない」を取り入れてみるのも一つの方法です。
お腹に鏡を入れる(鏡の向きと方法)
一番有名なのが、小さな手鏡をお腹に忍ばせる習慣です。
- 鏡の役割: 悪いものを跳ね返す「魔除け」の象徴。
- 鏡の向き: 鏡の面を「外側(自分以外)」に向けて入れます。
- 場所: 腹帯の中や、洋服のポケットにそっと忍ばせましょう。

白い布や晒(さらし)を巻く
白は清らかさを象徴する色です。お腹に白い布を巻くことで、外からの刺激から赤ちゃんを優しく守るという意味があります。
お塩で身を清める
帰宅後、玄関をまたぐ前に肩にお塩をまいたり、お風呂に少しお塩を入れたりするのも、心身をリフレッシュさせる優しい作法です。
迷信の裏にある「妊婦さんへの思いやり」
こうした言い伝えの本当の目的は、「妊婦さんの体調を一番に考え、無理をさせないこと」にあります。
葬儀は長時間の起立や慣れない姿勢、そして深い悲しみによる精神的なストレスなど、お腹の赤ちゃんにとってもママにとっても負担が大きいものです。「迷信だから参列してはいけない」のではなく、「それくらい大変な場所だから、無理はしないでね」という、周囲の優しい気遣いと捉えてみてください。
一番大切なのは、ママの心と体の健やかさ
妊婦さんの葬儀参列に正解はありません。大切なのは、ご自身の体調と相談し、ご家族と話し合って、「あなたが一番心穏やかでいられる選択」をすることです。
もし「参列して直接お別れをしたい、でも少し不安」という方は、ぜひ鏡のお守りを試してみてください。ママの心が少しでも軽くなることが、赤ちゃんにとっても一番の栄養になります。


